Visual C++ Express Edition and DirectX

MVP Summit 2005 でお世話になった David Weller 氏による投稿.タイトルを直訳すると「Visual C++ 6.0 をお払い箱にするときだ」かな.

This is just a short, friendly post to encourage all of you still using an 8 year old C++ compiler to consider using today's new release of Visual C++, including the free Visual C++ Express Edition.

以下,Weller 氏の言うポイントを適当訳.

  1. 最新の (DirectX) SDK はもう Visual C++ 6.0 をサポートしていないよ.
  2. Express Edition は無料で,より上位の Edition の Visual Studio 2005 で手に入るものと同じ完全な最適化 C++ コンパイラ*1を含んでいるよ.「Visual C++ 2005 Express Edition についてのすてきなことトップ 10」について知るには "Top 10 Cool Things about Visual C++ 2005 Express Edition" を読んでね.
  3. もしあなたがちょっと心配性でも,Visual C++ (2005) Express は Visual C++ 6.0 と一緒に動作するからね.



Visual C++ Express Edition は雑誌や書籍に同梱可能ということで,DirectX 系の書籍にも添付されることが増えてくるでしょうね.今後増えてきそうな質問を予想するとこんな感じでしょうか.

  • Platform SDK (デフォルトではインストールされない) 絡みの質問
  • 従来のコードについての質問.古い C++ 標準に従ったもの,ATL (これも Visual C++ Express Edition には付属しない) に依存したもの,secure CRT への書き換えを要求されるもの等がありがちかな.
  • (追記)IDE 拡張に関する問題.Shader Debugger やエディタの HLSL 対応は制限を受けるかもしれません.

ついでなので,いつも言っている一般諸注意.C++ という言語習得の目的で DirectX に手を出すのはお奨めしません.また DirectX が必要なプログラミングは,基礎的なデバッグテクニックを身に付けるためも向いていません.C++プログラマを目指す人のための『ドラゴン桜』があったとしたら同じことが書いてあると思います.何故なら,C++ の習得もデバッグテクニックの習得も,もっと簡単に行うことができるからです(と前振りして以下続けばいいんでしょうが続きません).

*1:実際にはいくつか機能制限があります