For MSDN Subscribers : How to install Windows 9x on Virtual PC 2004
MSDN Subscription に加入していて OS 系をダウンロードできる人向けの話題.ちょっと用があって Windows 98 Second Edition を Virtual PC 2004 にインストールしてみたので,そのときの手順についてのメモ.
つまるところ,Windows XP と Windows Server 2003 でぬくぬくと生活している今頃になって Virtual PC の CD-ROM ドライブを認識できる MS-DOS の起動ディスクを作るという作業がやたら面倒だったということに集約される.CD ブート可能な Windows 9x の ISO イメージがダウンロードできればここまで苦労することはなかっただろうに.
というわけで,以下は単に起動ディスクの作り方だったりする.
- Virtual PC 2004 インストール CD にある \Additions\Dos Virtual Machine Additions.vfd から CDROM.SYS を抜き出す.Virtual PC でマウントしても取り出せるが,WinImage 8.0 以上を使えば直接 vfd ファイルから抽出が可能.
- Subscriber Downloads から『MS-DOS 6.2 (Japanese)』(JA_MSDOS62.exe) をダウンロードする.
- JA_MSDOS62.exe を適当な場所に展開する.
- 起動ディスクとする FD を 1 枚用意する (以下の作業を Virtual PC 上で行うのであれば,これも仮想 FD イメージで事足りる).
- 起動ディスクを入れて JA_MSDOS62\MSDOS62V\DISKS\DISKIMG.BAT を実行する.1 枚目のディスクの書き込みが終了したら停止.これでとりあえず単純な MS-DOS の起動ディスクが手に入った.
- 起動ディスクから必要なファイルを残して後は消す.残すファイルは以下.(SYS.COM とか必要無いかも)
- IO.SYS
- MSDOS.SYS
- AUTOEXEC.BAT
- COMMAND.COM
- CONFIG.SYS
- FDISK.COM
- FDISK.EXE
- FDISK2.EXE
- FORMAT.COM
- JKEYB.SYS
- JKEYBRD.SYS
- SYS.COM
- 起動ディスクに CDROM.SYS をコピーする.
- 起動ディスクに MSCDEX.EXE をコピーする.このファイルの入手法としては JA_MSDOS62\MSDOS62V\ENGSETUP\EXPAND.EXE を使用して JA_MSDOS62\MSDOS62V\ENGSETUP\MSCDEX.EX_ を展開しても良いし,Microsoft のサイトからダウンロードできるものを使っても良い.
http://support.microsoft.com/kb/q123408/ - AUTOEXEC.BAT と CONFIG.SYS を修正する.内容については後述.
- 起動ディスクで仮想マシンを起動する.
- FDISK.EXE を使用して,仮想ハードディスクにパーテーションを作成する.ここで恐らく再起動.
- FORMAT C: /S で仮想ハードディスクのフォーマット及びシステム転送.
- Windows 9x のディスクを仮想マシンにマウントし,D ドライブ に移動.うまく行っていれば CD の内容が見えるはず.成功していれば SETUP.EXE を実行する.
- インストールをお楽しみいただく.
なお,MS-DOS 6.2 日本語版を完全にインストールしてしまいたい場合は,5 番目の手順のところで最後までインストールディスクを作成しておき,12 番目以降で改めてインストールディスクで起動すれば良い.この時作成されるインストールディスクはアップグレード用で,インストール先にはいくつかの条件がある模様.恐らく必要なのは FAT でフォーマットされていてかつ MS-DOS のシステムが転送されているパーテーションであることなので,手順 12 番目以降であれば可能である.別の方法でこのようなハードディスクイメージが用意できるならそれでも問題ないだろう.中さんのページに関連話題あり.
http://blogs.wankuma.com/naka/archive/2004/05/01/2369.aspx
最後に,config.sys と autoexe.bat の中身.
config.sys
DEVICE=JKEYB.SYS /106 JKEYBRD.SYS FILES=30 DEVICE=CDROM.SYS /D:MSCD001 /L:D LASTDRIVE=D
autoexe.bat
MSCDEX /D:MSCD001 /L:D