Microsoft Developers Conference 2006 ― T1-302 Windows Vistaの新しいメディア&グラフィックスAPI:Media FoundationとDirect3D 10

川西さんの講演.
IDirect3DDevice9Ex,Direct3D 10 絡みではまあ基本的に知っている話ばかりだったのですが,Media Foundation と Windows Vista のシステムレベルでの新機能については今まであまりチェックしていなかったので参考になりました.
Windows Vista のシステムレベルでの新機能は,DirectX に限らず全てのリアルタイム指向アプリケーションが恩恵を受けられるものです.追加された機能は次のようなものです.

  • Multimedia Class Scheduler Service (MMCSS)
  • Thread Ordering
  • RT Heap Manager
  • Scheduled File I/O

これらの機能はいずれも google:Windows Audio Video Excellence(WAVE) というプロジェクトの一環としてカーネル側に取り込まれた機能のようです.ゲーム屋さんは少なくともチェックしておいた方がいいとして,「もっさり」かどうかをやたら気にする一部の方向けのブラウザや開発環境にも,RT Heap Manager や Thread 周りの新 API は使い道がありそうに思っています.とりあえず 2GB ぐらいそのアプリケーションに(ページアウト禁止で)貼り付けるとか.