XNA とデバッグ環境

西川さんの XNA に関する記事より.ちょっとだけフォロー.

デバッグ環境については、Xbox 360での実行をPC側で設定したブレークポイントで停止させたり、ステップ実行が可能だ。変数の値はトレース可能だが、途中編集しての再開はできない。とはいえ、無料の開発キットでリモートデバッグができるのはなかなか大したものだ。

ブレーク後に,変数ウォッチから変数の値を書き換えての実行再開は可能です.外部との自由な通信が禁止された現在の XNA 環境の Xbox 360 において,恐らく唯一のリアルタイム外部通信手段がこのデバッガでしょう.できないのはエディットコンティニューで,「途中編集しての再開はできない」というのはこのことを指すものと思われます.
ちなみに,デバッガの使用感ですが,さくさくすぎてリモートデバッグという感覚はないです.むしろ,ビデオカードやサウンドカードのような,「ローカルデバイス」として Xbox 360 を扱っているという印象を受けました.System.Diagnostics.Debug.WriteLine を使った printf デバッグだってもちろん可能です.
F5 で (デバッグ) 実行,Shift + F5 で強制終了というおきまりのパターンを延々と繰り返しても不安定なそぶりは一切見せませんし,ステップ実行や変数ウォッチは全く「リモート」を感じさせないレスポンスです.
ゲーム専門学校等で教材として使うときに一番ありがたいのは,このシームレスなローカル感かもしれませんね.無限ループ程度なら Shift + F5 で「いつも通り」止められる,という感覚は心強いです.