Windows SDK Update for Windows Vista
入れてみました.
昨年末に公開されたものと比較してみましたが,ドキュメント関係の更新が主なようですね.例えば TSF の UILess Mode のドキュメント も,前回の Windows SDK 後リリース後に MSDN Online に追加されたのですが,今回の SDK Update でローカルヘルプに取り込まれていました.このように,Vista のリリースまでに間に合わなかったドキュメントのアップデートがメインのようです.
ざっと diff をとってみた感じでは,Sample フォルダ,bin フォルダ以下には変更がないようでした.例の TSFApp のバグなども早いところ直してほしいのですが,これはどこにフィードバックを投げたらいいものやら.
なお,ヘッダファイルとライブラリファイルにはごく一部ですが変更が見られました.以下のファイルを使用しているプロジェクトをお持ちの方は,念のため新しい Windows SDK でリビルドした方が良いのかもしれません.
- ヘッダファイル
- cor.h
- ライブラリファイル (x86)
- cordebug.tlb
- corguids.lib
- format.lib
- mscoree.lib
- mscorsn.lib
- ライブラリファイル (x64)
- cordebug.tlb
- corguids.lib
- format.lib
- Microsoft.JScript.tlb
- Microsoft.Vsa.tlb
- mscoree.lib
- mscorsn.lib
- System.Drawing.tlb
- System.EnterpriseServices.tlb
- System.tlb
- System.Web.tlb
- System.Windows.Forms.tlb
あとは,付属する cl.exe のバージョンが,14.00.50727.42 (Visual C++ 2005 相当) から 14.00.50727.762 (Visual C++ 2005 SP1 相当) に上がっていました.
余談.
今更ながらに気づいたのですが,Windows SDK に付属する C++ コンパイラって,Enterprise コード分析 に対応しているんですね.この機能,本来 Visual Studio 2005 Team Developer 相当のものなのでネタにしにくかったのですが,これで「header annotations」や「C/C++ コード障害の検出と修正」ネタを書いても実験できる人がほとんどいない,なんてこともなくなると.「C MAGAZINE 2006年1月号」をお持ちの方は,江村さんの記事を読み直してみると吉.