D3DX とセキュリティアップデート

Microsoft DirectXに、任意のコマンド実行が可能になる脆弱性が報告され、7月19日、セキュリティ各社がアドバイザリーを公開した。最新バージョンでは問題は修正済みだという。

Secuniaのアドバイザリーによると、脆弱性は、RLE(Run Length Encoding)で圧縮されたTarga(TGA)形式の画像ファイルを処理する際の入力認証エラーに起因する。悪用されると、細工を施したTarga画像を使ってヒープベースのバッファオーバーフローを誘発し、システムを制御される恐れがある。

同社の深刻度評価は5段階で上から2番目の「Highly critical」となっている。

影響を受けるのはMicrosoft DirectX 7.x/8.x/9.xとMicrosoft DirectX SDK

なお、iDefenseによると、Microsoftは2006年10月のSDKとEnd-User Runtimeリリースでこの問題に対処済み。2007年6月のリリースにはこの脆弱性が存在しないことが確認したという。

おそらく D3DX に問題があるのだと思うのですが,問題のある d3dx9_XX.dll の範囲と更新状況については 1 分ほど調べた範囲内ではよく分かりませんでした.時間がとれたらちゃんと調べてみます.
問題は,悪意のあるファイルをどうやって D3DX の関数に読み込ませるかですが,例えば DirectX SDK に同梱されるサムネイル表示シェル拡張も影響を受けるので,さしあたってはそれが一番影響が大きそうでしょうか.まあ最近の SDK を入れている人は大丈夫と.後は人気ゲームの mod なんかもピンポイントに狙われると危ないかもしれません.Joost の用に DirectX をゲーム以外に利用しているケースも注意が必要ですかね.
あと何より,静的リンク時代の D3DX も今回の影響を受けそうな気がしますが,さてどうやって対策したものかという感じですなぁ.