SSD による体感速度向上ただ飯時代

今がんばって OS やファイルシステムSSD に最適化させるより,SSD 自体が HDD みたいに気軽に使えるようになるのを待つ方が頭良くね? という話.

Alan CoxのLinux 3.0(注1)が否決されたほか、I/O周りをSSDに最適化しようという提案も否決(注2)、カーネルトレース機能(注3)もLinusの「オレ、イラネー」発言で否決と、予想どおりというか、あまり意外性のない結果になったようです。記事を書く立場としては、ネタを拾えなくて少し残念です。

注2:現在のSSDは、登場して間もないこともあってさまざまな欠点があり、ソフトウェア側で改善できる余地がたくさんあります。ですが、SSDのデバイス自体が猛烈な勢いで進化しており、近い将来、デバイス側で解決される確率が高い。そのため、いまのデバイスに最適化してもデッドコードを量産するだけになるのではないか、というのが理由のようです。Intelが「うちのSSDは、単に高速なHDDとして使えるよう作ったぜ」と豪語しているのも大きかったのかも。

.. so I got one of the new Intel SSD’s

自分の BLOG で IntelSSD を絶賛しているくらいだからそうかもね.

同じく Intel SSD を購入した身としては,「いまのデバイスに最適化してもデッドコードを量産するだけになるのではないか」というのに激しく同意.むしろ SSD でも HDD のように使い倒すぐらいで十分と.ツン期ですな.
何はともあれ,今後数年はディスク I/O 周りのパフォーマンスが勝手に改善されていくという,ソフト屋さんにとっての“ただ飯時代”になりそうです.フロッピーディスクからハードディスクへの移行以来 15 年ぶりという感じで.
来年度あたりに発売される OS は,「なんだかとてつもなく高速化した OS」というイメージ戦略が簡単に採れそうですね.それも OS 側は特に何もする必要がなくて,プリインストールモデルを高速 SSD と一緒に出荷してもらうよう誘導できれば十分そうな.マーケティング勝負なんですかね.