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apt-get upgrade gcc considered harmful

いまの仕事に就いたことで触れることのできた興味深いソフトウェア開発手法のひとつに,成果物に関するものであれば何であれ"ソースコード"のバージョン管理システムに関連づけるというものがある.使用するライブラリは言うに及ばず,ビルドに使用するコンパイラのバージョンまでもを,ソースコードと同列にバージョン管理するわけだ.
このような環境で仕事を続けることしばし,ふと気付けば,多くの Linux ディストリビューションで喧伝されるうたい文句,「依存関係を賢く管理し,多数のユーザーによってテストされ,コマンド一発でインストールもアップデートもできる多数の開発ツール!」,というものは酷く色あせて聞こえるようになっていた.
むしろ逆だ.ソースコードバージョン管理システムとは異なるコマンドによってコンパイラやライブラリのバージョンが変化する!? そんなものは悪い冗談にしか聞こえない.そこにはコミットログも存在しなければ,コミット前のスモークテストも存在しない.ブランチを切ることもできなければ,不具合を見つけてもソースコードのようにはロールバックすることもできない.


などというようなことを『継続的デリバリー』を読みつつうなずいていた年末.いやー,本に書いてあるようなお手本運用を間近で見つつ仕事できるってのは刺激になっていいですねー.それではみなさま,来年も良いビルドを.
継続的デリバリー 信頼できるソフトウェアリリースのためのビルド・テスト・デプロイメントの自動化