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Metro スタイルアプリケーションと IME

Metro では,AppContainer という特殊な環境でアプリケーションが実行されます.IME DLL は *1,対象の Metro スタイルアプリケーションプロセスに読み込まれ,AppContainer の管理下で動作することが求められます.

実際,Microsoft は Windows 8 Release Preview の公開に合わせ,Guidelines and checklist for IME development (Metro style apps) というガイドラインの提供を開始しました*2.同ドキュメントには,AppContainer 内で IME の機能を実装する上で,次のようなケースに注意せよとあります.

  • 辞書ファイルの置き場所
  • インターネットを利用したアップデート
  • 学習機能
  • プロセス間での(設定や学習)情報の共有

同ドキュメントには,IME の学習機能や,プロセス間での(設定や学習)情報の共有機能の実装方法として,その AppContainer で可能であればウェブサービスを経由してこれらの機能を実装するよう書かれています.Mac や Android のように IME プロセスを分離してくれていれば,IME 単体に別のアクセスコントロールを適用することも可能だったのでしょうが……

なお,Metro アプリケーションとデスクトップアプリケーションでは,利用可能なテクノロジに違いがあります.詳細については API reference for Metro style apps から辿ることができます.Metro 対応 IME では IMM32 ではなく TSF を使う必要があることはガイドラインで明記されていましたが,その他の API についてははっきりとは書かれていません.公開されると言われている Metro 対応 IME サンプルでも読まないとはっきりしない予感がします.
なお,こうして作られた IME DLL は,従来のデスクトップアプリケーションに読み込まれても動作する必要があります.まさに Run Anywhere,Universal Binary というわけです.

*1:Metro スタイルアプリケーションは,TSF のみのサポートとなりますから,IME というより Text Input Processor; TIP DLL と呼ぶ方が適切かもしれませんが

*2:一方で,予定されていた Metro アプリ用 IME サンプルに関する情報は[http://social.msdn.microsoft.com/Forums/en-US/winappswithnativecode/thread/6abc8b91-110c-4d60-b5b7-e113144902d9:title=削除されました].