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看板の話

【注意】I'm not a lawyer だよ! This is not legal advice だもんね!


Piro さんが長文を書かれていたので一部だけ切り出してつまみ食い.ただし GPL vs BSDL の話ではなくて看板の話.

  • 自分の作った物が誰にどう使われようとも構わない、極端な話、誰かが看板だけ掛け替えた「改良版」を作って商売していようとも全く構わない、という事であれば、パブリックドメインにしたり、あるいはBSDスタイルのライセンスを選択して問題ないでしょう。
  • 自分の作った物が看板を掛け替えただけの「改良版」として勝手に商売に使われるのは我慢ならない、やるならこっちにも分け前をよこせ、それが嫌なら無償で同じ条件でソースも含めて公開しろ、という事であれば、コピーレフトなライセンスを選択した方がいいでしょう。
  • 自分の作った物がアイデアだけ引き継がれるのはいいけど、自分の血と汗と涙の結晶であるソースコードが他人にそのまま利用されるのは腹立たしい。アイデアを同じように具現化したかったら、自分で同じだけの血と汗と涙を投じて実装し直して欲しい。という事であれば、ソースコードを公開しないクローズドライセンスにした方がいいでしょう。
  • 自分の作った物がソースコードも含めて引き継がれていって欲しい、他の人が自分と同じような苦労をしなくてもいいようにしたい、人類共有の財産にしたい、という時に、コピーレフトにするべきなのか、それともBSDスタイルにするべきなのか。そこが問題です。
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これを読んで看板の方に反応しちゃったというか,つまり,ソフトウェアに十分以上の思い入れがあるなら,商標とるのも選択肢に入れるべきですかねと.

  • 自分の作ったソフトウェアに対するブランドイメージが,第三者の「改良版」で勝手に使われたり左右されたりするのは我慢ならない.ブランドに影響する活動はぜんぶうちを通してもらうし,新たに何か立ち上げるならブランド構築はゼロからスタートしてもらう → 商標取ろう
  • 自分の作ったソフトウェアに対するブランドイメージが,第三者の活動によってどう利用され・変化しようとかまわない.勝手にやってくれ. → なにもしない or 商標のとれない名前 (地名とか?) を使おう?

て感じなんですかね.
前者の例は,プロプライエタリなソフトウェアはもちろん,OSS の世界でも大手 Linux ディストリビューター (Debian, Fedora, Ubuntu, ...) や MozillaArduino にしろ企業っぽいところはたいていそうです.仮に「改良版」で何か活動しようとしたい場合でも,看板の付け替えはほぼ確実に要求されています.仮に OSS のライセンスを守って著作権をクリアしても,あなたは Debian Lite とか Fedora Lite とか Firefox Lite という名前を使えないことになります.たぶんね.
後者としては,「~ごった煮版」「私家製~」「偽~」「Patched ~」「~版○○」とか煮え切らない名前で公開されているたくさんのソフトウェアの周辺にいくつもの例を見つけることができるでしょう.fork の盛んな OSS の世界ではこういった例もたくさん見ることができます.
つまるところ,あなたが活動を行う上で,ブランドに対する姿勢によっては,商標が必要になるケースがあります.これはOSS・プロプライエタリどちらでも行われていることで,いずれの場合であっても世に先例を見つけることができるでしょう.