2006年を振り返る (2)

「明らかになった Vista の真実」といえば,ここに来て 急浮上 した Vista の「JIS X 0213:2004」界隈の議論ですかね.普段と違って日本語圏の blog や記事で追いかけられるので楽しく拝見しております.

呼びました? うーん、さて、どっから書こうか…。ま、元々この記事を書いたのは、ITproのVista関係の記事へのツッコミ(これ[slashdot.jp]とかこれ[slashdot.jp]とかこれ[hatena.ne.jp]とか)がキッカケなので、ITproの記事に用語を合わせてたりします。わかりやすいとこで言えば

新規に追加された文字セットを含むデータがサーバー側に入ってきた場合は、「サーバーでエラーが発生する可能性がある。印刷や表示する際に、文字化けが起こることもある」 [nikkeibp.co.jp]

っていうアヤシイ煽りに対して、その文字化けとやらをちゃんと明確化したかった、っていうのが、まあ説明としてはイイセンです(ありていに言えば、このアヤシイ煽りの中に勝手に私の2002年の記事を入れられて、かなりアタマにきてたんだけど)。と同時に、今回はMicrosoftの口車に乗るのは危険極まりない、ってのを少し大袈裟に言わないとダメかな、っていう考えもあって。

あとは中田さんの署名記事『VistaでUnicode以外の選択肢はなかったのか?──京大の安岡助教授が語る』と安岡氏本人のコメント『JIS X 0212-1990とJIS X 0213:2004』とか.
最近も高木浩光さんが書かれていましたが (元ネタはこっちか id:f_iryo1:20061221:shiten),科学的誠実さ と読み手,聴衆の意識のギャップをどう埋めるか,もちろんメディアの方は常に念頭におかれてきたことかと思いますが,私個人としても,そろそろ真剣に考えないとなぁと思っています.