ストップウォッチで測った結果を載せるだけの簡単なお仕事です

記事紹介: Inside Vista SP1 File Copy Improvements (1) - NyaRuRUの日記』をあのタイミングで書くきっかけとなった,ZDNet の翻訳記事『「Vista SP1」対「XP SP2」ふたたび--Windowsベンチマーク対決第2弾』に,別の記者による続報が出てました.
その名も『もう1つの「Vista SP1」対「XP SP2」ベンチマーク - builder by ZDNet Japan』.
んで,何か逆の結果が出たと言うことで,その理由が考察されていました.

では、なぜ私のテストの結果は、Adrianの報告と異なるものになったのだろうか。

1つ私が早い段階で気づいたことは、Windows VistaがSP1にアップグレードした直後に実行するバックグラウンドタスクを見落としがちだということだ。これらのタスクは、クリーンインストールした後に実行されるものと同じものだ。例えば私が最初に小さいファイルのコピーのテストを行った時、得られた結果には一貫性がなかった。タスクマネージャーを見ても、実行されているプロセスのCPU使用量を見る限りアクティブなタスクはないようだった。しかし、実際にはシステムは稼働していることが明らかになった。Vistaのリソースモニタのディスクのところを見て、Vistaの検索インデックス作成機能、SuperFetch、ReadyBoostがみな少しずつ、しかし計測可能な量のディスク資源をバックグラウンドタスクとして使用していることがわかり、これでこの違いを説明することができた。並んだグラフの緑の線がCPUとディスクの使用量を示している。CPUの使用量が事実上存在しないのに、各タスクが少しずつ、しかし計測可能な量のディスク資源を使っており、全体では10Mバイト毎秒のディスク使用量に達する影響を及ぼしていることに注目して欲しい。

これらのタスクがバックグランドで実行されなくなったのを確認してから、テストをやりなおすと、ここで示したような一貫性のある結果を得ることができた。

では、これは正しい設計上の判断だったのだろうか。ファイルのコピーは性能のベンチマークとして本当に重要なものだろうか?もしファイル群をコピーするのにかかる時間が10秒前後であれば、私はまったく気にしない。主なビジネスでの利用方法では、ある仕事に5分52秒かかっていたものが6分18秒になっても現実的には違いはない。特に、コピーの操作がバックグランドで行われ、その間他の仕事をしているのであればなおさらだ。

突き詰めていくと、ファイルコピー操作をベンチマークすること自体が極めて不自然だ。Adrianも私も、ストップウォッチを押しながら何時間もWindows Explorerのウィンドウをにらみ、進行状況を表示するダイアログボックスが閉じるのを待つという作業を行っていた。われわれはどちらも、少し強迫観念に囚われているかも知れない。あなたの場合は結果は異なるかも知れない。

まあ実際,インストール直後の性能で第一印象をあれこれ言うというのは,ユーザ視点での評価としては正しいんでしょうし,インストール時間が多少長くなっても良いからそこで最適化やっておいてくれよとという気は確かにします.寝る前にインストールするときなどは,「最適化処理もインストールプロセスに含める」みたいなオプションがあってくれた方が便利と.いつ処理が終わったか分かりますし.
しかしまあ,自称比較記事としてはなんともグダグダな展開という感が否めません.ファイルコピーだけで 3 回分も記事を稼げるなんて,彼らはとてもラッキーですね!