人前でしゃべるとか実名とか (2)

編集部 ところで、巽さんといえばイベントなどの司会をよく担当されているようですが、初代Xboxのときと比べてユーザー層は変わっていたりしますか?

巽氏 先日、Halo 3の日本一を決める「Halo 3 Japan Championship」(関連記事)と、Xbox 360 2周年記念パーティーを開催しましたが、Halo 3大会に出場したユーザーやお客さんと、その後のパーティーではユーザー層がガラリと変わりましたね。

大会を見に来ていたユーザーは若くて……って言うと語弊があるかもしれないですけど、若くて、うまくて、すぐに誰とでも友達になってしまうようなユーザーなんですよ。LIVEでもすごく遊んでいるんですけど、進学とか就職とか、彼女ができた、なんていう環境の変化で、ピタッと止めてしまう可能性も持っています。でも、ハマってしまうと1週間に30時間とか遊んでしまうんですよね。会場でお互いに声を掛け合って、学生のノリで仲良くなってしまう。

一方で2周年記念パーティーで来ていただいたユーザーは、ずーっとゲームを追いかけてきたような、進学も就職もゲームをしながら乗り越えてきたようなユーザーですね。大会に来たユーザーに比べると、年上で落ち着きがあるというか、ゲームが趣味で、結婚しても子どもができてもゲームをしているような感じですね。こういった人たちからは、名札にハンドルネームを書いてもらわないと声をかけ辛くて、コミュニケーションがしにくいと言われることもあります。

360は、若いユーザーと、ゲームを追いかけてきた人たちといった「2つの層」に支えてもらっていると思っています。我々としては「彼らのいいところをどう伸ばしていけるのか」が課題なのかな、と思いますね。それぞれのユーザーの属性がガラリと異なるので、CMひとつにしても印象が異なってしまうんですよね。

この辺は「あるある」に留まらず,自分でイベントや勉強会を企画したりする場合に割と重要なんじゃないかと思ったり.
ところでふと思いましたが,日本には『釣りバカ日誌』というテンプレートがありましたね.平社員も社長もお互いハンドルで呼び合うフラットな関係,それはそれで良いんじゃないですか?