Intel X25-M と ICH7 標準ドライバ

先週末に Intel X25-M (80GB) を購入,これを Lenovo T60 のシステムディスクに変更し,Windows Vista SP1 の再インストールを行いました.
感想としては速いの一言です.Vista はとにかくディスク I/O の多い OS ですが,Intel X25-M はこれを十分にさばききります.ブロッキング I/O が全く気になりません.このクラスの SSD が一般的になるであろう Windows 7 世代では,PC のカジュアル用途でディスク I/O は問題にはならないということになりそうです.
ここまでディスクアクセスが高速化されると,ディスクアクセスを無理して減らすことがメリットにならなくなるやもしれません.がんがんインデックスファイル/キャッシュファイルを生成する方がおもしろいソフトウェアにつながるケースがあると良いですね.それはそれで,プログラム屋さんとしては楽しめそうです.



さてさて,一点気になったのが,Windows Vista の標準 AHCI ドライバです.今回は Windows Vista SP1 統合済みイメージをインストールしたのですが,下記ページにあるように標準 ICH7 ドライバが組み込まれていました.

このときのデバイスマネージャで,表示→デバイス(接続別),を選択すると,確かに互換モード的な動作を暗示させるようなそうでないような UATA のジェネリックドライバが ICH7 と X25-M の間に挟まっています.
そこで記事にあるように「インテル® マトリックス・ストレージ・マネージャー」を入れてみたところ,ICH7 直下に X25-M がぶら下がるようになり,何となく SATA-II で動いているよ的な構成に変化しました.
参考までにベンチマーク結果もはっておきます.マトリックス・ストレージ・マネージャー付属ドライバ使用時の方が高い性能を示しています*1.ただし,標準ドライバでの測定時にバックグラウンドタスクのチェックをちゃんとやっていなかったので,もしかしたらこの違いはフェイクかもしれません.
暇を見てテストコードを書いて色々と実験してみたいところです.

Windows Vista SP1 標準ドライバ使用時

インテル・マトリックス・ストレージ・マネージャー (8.5.0.1032) 付属ドライバ使用時


テストサイズ 500MB での結果も追加.

おまけ

WinHEC 2008 のカンファレンスペーパーより.Microsoft Research の中の人による SSD デザインの話.

*1:ネット上の記事を見ると,これでもまだ Intel X25-M の限界性能ではなさそうです.何か別のボトルネックがあるのかもしれません.→ チップセットの制限で,転送モードが 1 (1.5 Gb/s) になってる模様