子供用買い物かご

引っ越してから徐々に自炊に挑戦を始めたため,必然的にスーパーの利用率も以前より高くなっている.慣れればスーパーの買い出しも面倒な茶飯事になるのかもしれないが,まだまだ新鮮な気持ちが強いためか長いレジ待ちの時間にも周囲を見ているだけで飽きない.
最近気付いたのは,子供用買い物かごの存在だ.近所のスーパーには小さな子供でも持ち運べる小さな買い物かごが用意してある.入り口でかごが置いてあるのを見たときは気にもとめなかったが,母親に連れられた幼児がお菓子を入れたかごを一生懸命運んでいるのを見て,なるほど子供が買い物を手伝うという形をとることで母親の財布のひもがゆるむのか,と納得した.
これを例えばコンピュータの世界に応用できないかと考える.いくつかアイディアを出してみた.例えば親子で楽しめるショッピングサイトやWebコンテンツ.ああとなるとディスプレイも複数台用意したり上手く分割したりする必要があるなぁ……そういえば複数人で同時に見たり操作したりするにはPCってまだまだ不便だぞ……などなど.
まあちょっと落ち着いて考えれば何故そんなものが無いのか分かるはずの話ではある.そもそも社会は一家に一台から個人に一台の方向へ動いている.そんな中でわざわざ複数人が使えるPCを考えてもメインストリームは狙えない.まったく最近はアイディアを思いついて舞い上がったはいいが,後からそれが単にニッチ狙いに過ぎないことに気付いて哀しい思いをしてばかりである.
これも制限が減ったら返ってアイディア勝負が難しくなったというパターンなのだろうか.ユビキタス社会で子供用買い物かご程度のアイディアが果たして実用になる事やら.無理にPCに拘るより家電系の方がまだ制限あって面白いかもしれない.
余談だが,何か完成させたいならもちろんニッチ狙い上等,制限上等だ.某専門学校でバイトをしているときもさんざん強調したが,「ゲームでも1つ作ってみるかな」というのならなるべく多くの制限を課した方がゲームデザインは簡単になることが多い.例えば16色しか使わないとか入力キーを1つしか使わないとか.最近になってゲーム製作を始めたという人は1度考えてみるのをおすすめする.