MVP Global Summit 2005 : Windows Workflow Foundation

http://msdn.microsoft.com/windowsvista/building/workflow/
某ななしさんお気に入りの Windows Workflow Foundation (WWF) ですが,Don Box 氏の講演が面白かったのでちょいと覗いてみることに.帰りにシアトル市街の本屋で見つけましたよこれ.

Presenting Windows Workflow Foundation

Presenting Windows Workflow Foundation

  • 作者: Paul Andrew,James Conard,Scott Woodgate,Jon Flanders,George Hatoun,Israel Hilerio,Pravin Indurkar,Dennis Pilarinos,Jurgen Willis
  • 出版社/メーカー: Sams
  • 発売日: 2005/09/12
  • メディア: ペーパーバック
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WWF について書き出すとこれまたきりがないぐらい面白く,また無数の応用先が思い浮かぶわけですが*1,身近な例をひとつふたつ挙げてみましょう.
多人数でのゲーム制作では,デザイナさんが更新したデータをゲーム用に自動コンバートしたり,変換に成功したか否かでその後のプロセスを変更したり,結果を必要な人に通知したりする「Workflow」がしばしば必要となります.WWF の世界では,Visual Studio 上で主に視覚的ダイアグラムによって「Workflow」のひな形を作り,必要に応じて C# などの言語で具体的な処理を記述できます*2スクリーンショットを含んだ紹介が以下にありますので参照してみてください.
http://msdn.microsoft.com/windowsvista/building/workflow/default.aspx?pull=/library/en-us/dnlong/html/WWFIntro.asp
また,日本語資料としてはディベロッパー製品開発統括部 Blog の以下のエントリが参考になります.
http://www.exconn.net/Blogs/team01/archive/2005/09/22/3356.aspx
さて,DirectX 向けのチーム開発を目指す XNA が当初から WWF の存在を前提としていたかどうかはタイミング的にかなり疑問ですが,WWFXNA の即戦力となる可能性を秘めているように見えます.というのを XNA の偉い人に聞き忘れたのですが,まあ元々 Visual C# チームの方だそうですのでその辺はぬかりなくやってくれるでしょう.

*1:既に Office 12 や BizTalk Server などが対応予定となっています

*2:いわゆる Workflow だけでなく,DirectX のデバイスロストやそれからの復帰のロジックなども WWF のステートマシンで実装する方が恐らく直感的でミスが少ないでしょう.教育的のみならず実用的です